数日前、ヘコラヘコラと自転車を漕ぎながら帰宅しておりますと、窓を全開にしている一台のワンボックスカーとすれ違いました。

窓が全開ですので、中の会話が筒抜けだったのですが、助手席に座っていた男が運転席に座っていた男に対して、

「俺は悪(わる)じゃないぜ、極悪(ごくあく)だぜ。」

と言っていました。運転席の男はどういう反応をしたのだろうか?という疑問もありますが、僕は僕で、これがリアル世界でいうところのDQNか!これがリアル世界でいうところの中二病か!と思い、すれ違い離れていくワンボックスカーを振り返りながらニヤニヤしていたら電柱に突っ込んだ。24時ぐらいでも割と人通りの多い道なので何人かの歩行者が居たのですが、彼らの目から見たら、自転車を漕いでいるおっさんがニヤニヤしながら電柱に突っ込んだ、という状況であり、それはそれでワンボックスカーの助手席に居た男よりも痛々しい人間ではあるのですが、人生ってそんなもんだよね、と何食わぬ顔で自転車を起こし、何食わぬ顔で漕ぎ出してみました。まるで何も無かったかのように。

数日前に電柱に突っ込んだ僕ではありますが、今日は今日とて車道と歩道の境の段差を越えられずに派手に転んでみました。高二から通学も含め原付生活していて社会人になって八年振りに自転車に乗り始めたので未だに自転車の運転は下手くそであります。